Written by moguko

【大ウソ】銀行の離職率は本当は低い話【データ公開:銀行員はそんな簡単に辞めません】

就活 銀行

こんにちは、mogukoです。

  • 銀行は離職率が高い
  • 仕事がキツイしついていけない
  • 就職先に向いていない

確かに1年以内に辞めた人もいれば、1ヶ月で辞めた人もいます。私が辞める頃には同期も半分になり、ちょっと寂しいなと思うことがありました。

  • でも本当に離職率って高いの?
  • そんなに辞めていたら人手不足では?
  • プラックではないのに、離職率が高いのはなぜ?

こんな疑問にお答えいたします。

本記事の内容

  • 【離職率は本当に高い?】実は大ウソ。雇用統計は全然高くない
  • 若手の銀行員は3割が転職。7割はそのまま銀行員
  • 【データで判断するな】離職率とあなたの進退は関係ない

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【離職率は本当に高い?】雇用統計で調べた結果、実は大ウソ


銀行はブラックで仕事がキツく、離職率が高いと昔から言われてきましたが、調べてみたら大ウソでした。

こちらは、厚生労働省が令和4年 1月〜6月までの事業所調査を調べた表です。

令和4年上半期雇用動向調査結果の概況から抜粋

令和4年(2022年)の上半期の金融・保険業の離職者数はなんと4.7%。(赤色の枠)どこがブラックだよと思うくらい低水準です。

一番高いのは、宿泊・飲食サービス業は15%、教育・学習支援業はそれぞれ12.2%と、それぞれ10%超え。全然こっちの方がブラックじゃないですか。

ちなみに一番離職率が低いのは、1位:鉱業3.8%、2位:建設業4.5%。(青色の枠)3位は金融・保険業と続きます。予想以上の優秀な成績です。

確かに、1年以内に辞めた同期がいたので、やっばり離職率は高めかな?と思っていましたが、それは他の業界を知らなかっただけ。金融業界以上に離職率の激しい業界があったことはこの雇用統計でわかったと思います。

離職する人よりも、金融業界に転職する人が多い

続いて、こちらの表をご覧ください↓

令和4年上半期雇用動向調査結果の概況から抜粋

令和4年(2022年)と令和3年(2021年)上半期の業界の就職、離職者の動きをまとめています。

令和3年(2021年)はちょい離職者数が多め。コロナの影響なのかわかりませんが、人員削減などがあったかも知れません。

前年度比較(赤色の枠)を見てみると、金融業界に転職してきた入職者数(調査期間中に新たに採用した者)は12.7%、離職者数は6.3%と金融業界に転職してきた人の数が多いですね。あまり辞めていないのがわかります。

他の業界を見てみると、宿泊業、飲食サービス業はえげつないですね。(青色の枠)令和3年~令和4年にかけて、雇用を増やしたのはわかりますが、離職者数は700千人台のまま。前年度は一42.5千人とさらに人が辞めてしまいました。ますます人手不足になったのではないでしょうか…?

この結果を見て、個人的に感じたこと

  • 銀行はそこまでブラックではないし、ひどくない
  • リストラなど雇用の浮き沈みはあるが、基本安定している
  • 銀行はオワコンと言うのは、もしかしたらフェイクニュース?

銀行はリストラ、人員削減、離職者が多いとはよく聞きますが、他業界と比べたらかなりマシだと感じます。特にコロナで打撃をうけた宿泊、飲食業は変動が激しく、多くの雇用が失われたのがわかります。

銀行を含め、金融業界は合併や統合はありますが、競争が激しい業界でもまだ安定している方ではないでしょうか。

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若手の銀行員は3割が転職。7割はそのまま銀行員


雇用の大きな変動は少ない金融業界ですが、銀行員として就職した若手事情はどうなっているのか?こんな記事を見つけました。

ここで書かれていたのは下記の通り

  • メガバンクの3年離職率は1割
  • メガバンクの離職は、30歳時点で2〜3割程度
  • 地銀は、3年離職率は3割を超えている

3割の若手が銀行から離れているのが現状。半分とは言わなくても、これからの将来を担う若手が3割離れるのは少々痛い?かも知れません。

3割の若手銀行員が離れる理由

理由は下記の通り

  • ノルマに耐えられない
  • 愚直にこなすまじめな人
  • 仕事が忙しすぎる

銀行にいたら必ず経験するノルマ、あとは激務に耐えられないなど、様々な理由で辞めていきます。

あうあわないもありますし、予想以上の激務に疲れた人もいるでしょう。人間関係がキツイ、転職した方がマシだと判断し、若手の3割が転職する判断をしたと言うことになります。

残り7割は粘って銀行員を継続。5年〜10年後には最終的に残った人が出世、希望の役職に就けます。そうなったら、そこから転職する理由がありませんよね。安定した地位を築き、例え出世していなくても、慣れた仕事で高収入をゲットできます。

もちろん、人間の欲は青天井なのでそこで満足するしないはあなた次第です。

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【データで判断するな】離職率とあなたの進退は関係ない


離職率が高いからと言って、あなたもすぐに辞めるとは限りません。続く人はそのまま継続、ムリだと思ったら他の道を探すだけです。

飲食店は離職しても仕方ない

私は学生時代、飲食店でバイトしてましたが、飲食店は辞める人が多くても仕方ないと思ってます。

バイトで入りやすいのもあり、常にせわしなく働いているのが特徴。油の匂いもつきますし、血気盛んな人が多く、若いうちしか続かないなと思いました。

完全に体力勝負。シフト制で融通が効くかも知れませんが、細く長く働こうと考えたら、飲食店は完全に不向きだと考えます。

近年の金融機関の離職率は4%台

表から見てわかるように、2022年、2021年の上半期の離職率はそんなに変わっていません。


令和4年上半期雇用動向調査結果の概況から抜粋

  • 2022年の離職率:4.7%
  • 2021年の離職率:4.3%

宿泊、飲食サービス業は15%台(青色の枠)なので、それに比べたら全然低いですよね。

金融業界は非常に働きやすい環境です。女性管理職の増加、福利厚生など働く上で最低限の環境を揃えています。ただ仕事が複雑で難しく、人間関係にも影響。慣れない方は1ヵ月で辞めてしまうくらいハードな場所なところもあります。

よく銀行はオワコンとか就職しない方がいいと言いますが、それって銀行だけですか?「証券会社 オワコン」・「商社 オワコン」など調べてください。どこの業界もオワコンと書いている記事いっぱい見つかりますよ。

私も元銀行員として経験に基づいて書いていますが、銀行はオワコンとは思っていませんし、就職することに反対しません。長く勤めれたらそれでOK。もしダメだったら銀行員の肩書きを利用して、転職すればいいのです。

銀行は離職率高いから他の会社へ・・・とデータで判断しないでください。離職率の低い会社に就職しても、あなたが1年以内に辞めてしまったら、離職率の意味なくないですか?統計は他人の話であり、あなたも当てはまる訳ではありません。

結論、銀行の離職率は全体的に見て低め。離職率は仕事や人間関係だけでなく、個々の諸事情に含まれます。銀行は全体的に見れば、かなりホワイト企業寄りですよ(´~`)

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